割り切れるようで割り切れない話。

Air Model Letter(AML)というプラモの完成についてあれこれ綴った記録を作って、ネットプリントでも印刷できるように公開する遊びを細々と飽きもせずやっているわけですが、作った模型をすべてAMLにしているわけではなかったりします。上に掲載した写真の…

こだわりを捨て去れ

この数ヶ月間、目に見えてプラモデル遊びがスランプというか、面白く感じなくなっていました。自分でも理由がわからず、飽きたのかなぁとか、眼高手低になってしまっているんじゃないかとか、あれこれ原因を考えてみたのですが、どうもそうではないみたい。 …

Air Model Letter的愉しみ。

モチーフに閃きを得て資料を漁り、キットが手に入ったらひたすら閃きを形に。実際、上手くできたかはさておき、完成できたら嬉しいもんです。しかし、悲しいことにプラモデルというのは完成した時点が最高点。時間をとどめることはできず、光による劣化も避…

雑学に話を見失う。

ここ最近、TwitterのスペースでNippperのトークイベントやいろんなモデラーの方たちのスペースを聞くことで模型モチベーションが高まってきました。学生時代からラジオが好きだったので、模型製作とラジオのようなスペースは相性がいいみたいです。 そこで、…

大人の階段を軽やかに登りたいときのグライダー

子どもの頃、写真ではなくカラーイラストだけで構成されていた子ども用図鑑を一揃え持ってたのですが、一番読み込んでいたのは飛行機と魚。三つ子の魂百までとは言ったもので、当時から異形好きというか、好きな魚はチョウチンアンコウとオオカミウオ。好き…

プラモに遊んでもらう

昨年末に比較的自分のイメージに近い複葉機、しかも張り線も施したものができあがってしまってから、惰性で二月も半ばになってしまった。その間、まったくプラモデルを作っていないわけではないのだが、いまいち心が乗らず、だらだらと作りかけを増やしてい…

自分を投影させるプラモ

F-15という戦闘機、すでに運用開始から44年という息の長さで日本の空もこのF-15Jで長年守られている。ステルス云々が始まる以前の戦闘機にあって、F-15はイーグルという愛称に相応しく、戦闘機デザイン上の頂上じゃないかと個人的には思っている。しかし、こ…

画角、スケールあるいはフォーカスの話。

どうもSNSの中でもTwitterというのは、距離感を掴むのが難しい。 狭い範囲でフォローする人を絞り、好ましいTLとするのもいいけど、どうしてもより広くいろんな楽しみ方を知りたいと思って増やし、広げてしまう。そうすると全体的にTLがぼやけてしまい、ノイ…

キットの余白

唐突だけど、三発機ってロマンだと思いません? って圧高めに切り出しましたが、以前からプロペラの三発機が欲しいなぁと思っていたところに、ITALERIのJu 52/3m "See"がゲットできたので作ろうと意気込んでいたのですが、いかんせん1/72だとちょっと大きす…

なぜ便利な道具を求めるのか?

何かを作ろうと試みていると、気がつけば道具でいっぱい。 こういう現象はいろんな場面で経験する。例えば料理。最初なんてナイフ、まな板、フライパン、鍋くらいで色んなものを作ってたのだけど、気付くとピーラー、厚焼き卵用のフライパン、ポテトマッシャ…

あの日の自分と対話する

自分がプラモデルを一番作っていたのは小学校高学年のとき。色も塗らずにそのまま組んでデカール貼って終わりという簡単な遊びだったけど、自分の部屋の衣装ダンスの天面を駐機場に見立てて遊んでいた子どもだった。 当時の好みはミリタリー路線で、その中で…

必要にして十分

もうプラモ作るのもめんどくさくなってしまったのだけど、やはり、自分の生活には欠かせないもので、山下達郎のように「棚からひと掴み」という具合に手にとってみたのが、初めての共産圏戦闘機、Mig21 Fishbed Fだった。 結論から先に言えば、一番、興味の…

精密なことはいいことか?

近年、新しい金型で生産されているプラモデルは本当に感心するしかないというほどリッチに精密な再現になっているのはご存知の通り。計基盤のメータやら内部の骨組みなどとにかく精密であることが素晴らしいプラモデルの証明となっているかのようだ。 実際に…

さて、いろいろ思うところがあったり、なかったりでtwitterのアカウントを閉じました。そのまま残しとこうとも思ったのですが、変な未練が湧いてきても困るのでさっさと閉じようと。これまでいろいろ親切にしていただいた方には不義理になってしまって申し訳…

『発見と模型』の発見

ちょうど、文フリの少し前からクリスチさんとネット上で模型について感想だったり思いついたアレコレをやりとりしていたときに、彼が文フリにこれまでの模型作りについて同人誌を出すということを知った。 「欲しい。しかし、北海道のその中でもさらに田舎か…

ヌイグルミのようなプラモ、プラモのようなヌイグルミ

ある程度リアルに寄ったプラモデルを作った後は、どうにも色々実験してみたくなる。 HAWK RedArrowsをがんばってみたので、次はどうしようかと考えていた。 そんな時、くるみボタンを目にしたり、いつもネットで楽しくお付き合いさせていただいている方が、…

ムスメのプラモデビューが渋かった理由。

自分の城てな雰囲気で自室を模型部屋にして、そこに籠りながらプラモ作りもいいんだけど、僕の場合はできるだけ居間で作るようにしている。臭いと安全に配慮しながら。 そうやって居間でプラモをちまちま作っていると、家族が興味持つときもあり、そこから会…

組み立てている時から愛着がわくクルマづくり。

今回はタミヤのシトローエン2CVです。 X-29を刺身?(というか、タタキくらいかな)で楽しんだあと、息子をサッカー少年団のシーズン打ち上げで焼肉バイキングに送ったところ、同じ建物の下がハードオフ。そこで見つけたのはシトローエン2CVでした。 「愛着…

結局なにがほしいの?という話。

軍用機のほとんどが、命ギリギリの場面で使用されることもあって、その開発意図というのはとても明確なわけだけど、実験機はそこからさらに限定して性能面で目的がはっきりしている。そういう開発目的全振りした姿というのが実験機の魅力になっているんじゃ…

ユーザー・イリュージョン

統計学の基礎の話でAIC(Akaike’s Information Criterion)というのがあって、統計モデルを作るときに参考にする指標なのですが、これが結構味わい深い概念だったり。 例えば何かの現象を説明しようというモデルを作るとき、再現性の高いモデルを作ろうとする…

バッカニア! Buccaneer ?

Airfixのバッカニアが予約開始したというニュースがtwitterのTLにあふれたのを見て、うちにあった古いのでも作っておくかなぁという軽いノリで作りましたが、製作後の感想としては、新製品リリース前に作って大正解というものでした。 うちにあるのは、Airfi…

Have a good “MOKEI” life !

プラモが楽しい。 30数年ぶりに、40過ぎて再開したプラモが生活の一部になっている。 飽きっぽい自分のプラモ生活が続いているのは、要するに「とても楽しい。」からなんだけど、その楽しみ方もいろいろあるよっていうのに自分が素直になっているからかもし…