ムスメのプラモデビューが渋かった理由。

自分の城てな雰囲気で自室を模型部屋にして、そこに籠りながらプラモ作りもいいんだけど、僕の場合はできるだけ居間で作るようにしている。臭いと安全に配慮しながら。

そうやって居間でプラモをちまちま作っていると、家族が興味持つときもあり、そこから会話が生まれるのも嬉しい。集中して話しかけられたくない作業は自室でやればいいだけなので。

 

で、ずっと興味を持ち続けたらしい娘が「自分もつくりたーい!」と言い出した。

最初は、社交辞令的(娘に社交辞令というのも変だけど、まぁ付き合い的にっていう雰囲気)に言われたのかと思ってあまり相手にしていなかったのだけど、何度もことあるごとに言われるので「どんなの作りたいの?」と聞いたら「かわいいやつ」。

 

女の子の言う「かわいい」と言うやつの定義は大変難しいのだけど、そこはあえてスルーして、シトローエン2CVを買った時にこいつも買っといた。

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まぁ、好きなピンクだし。購入してから僕の部屋でこのプラモを見るたびに「これは娘ちゃんのプラモなんだよね?いつ作る?」と聞かれる。こりゃ、本当にやってみたいんだなぁ。

そこで、僕が2CVを作るときに横で一緒に作ってみた。

小学校1年生だけど、基本的に何も手伝わない。きかれたら答える。力が足りない嵌め込みは手伝うくらい。

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ほとんど手伝わなかったんだけど、シールの位置を僕のピンセットを当たり前のように使って調整するあたり、門前の小僧というか、センスあるかもしれんと親バカになって見てた。どこにでも親バカ・トラップはある。

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で、完成。長い間お預け状態だったので、さぞ嬉しかろうと思いきや、そうでもない。あれ?なんかやり方まずかった?で、インタビュー。

「思ったよりつまらなかった?もしかして」

「うーん。楽しかったよ。でも、パパみたいに貼ったり、色可愛く塗れると思ってた」

そうだったのかー。彼女にとってのプラモはペタペタ貼ったり、色を塗ることに本質があったのね。

さて、世間には「色塗らないプラモ」「接着剤いらないプラモ」があふれているけど、意外とこういう意見があるようです。楽しさの本質は何か?

 

でも、「もっと作ってみたい」と言ってくれたので、ちょっとほっとしています。